タッキー&翼【夢物語】
突然妻が,「タッキー&翼の“夢物語”のPVがヤバい」と言ってきた。
しかも,彼らのPV集をどこかからゲットしてきたとならば,見るしかあるまい。
・・・うわぁ,チャラい・・・
彩度をバキバキに上げた映像。
冗談のようなギラギラの衣装で踊る様は,まるでホストクラブの生誕祭。
(youtubeでも1分くらいの映像が見られるので,是非)
振付もまた,チャラいのなんの。
最初は笑いながら見ていた夢物語のPV
でも,何度か見ていくうちに哀愁,というか,切ない思いが芽生えてきた。
この時の2人はまだ20歳そこそこ。
タッキーは周知のとおり,その後ジャニーズの経営者側に回った。
経営者側としてのしがらみや,苦しみも背負ってきたのだろう。
そして去年,突如事務所を退所した。
翼くんもその後,病に苦しみ,休業を余儀なくされる時も経験した。
“夢物語”のPVは,自分も,おそらく多くの人が若いころに抱いていたであろう,妙な「無敵感」を象徴しているように,今の自分には思えてきてしまう。
でも,その無敵感も長続きしない。
あの頃の大言壮語も,現実の前ではフェードアウトしていき,自分のなりたかった自分からは少しずつ離れていってしまう。
気づいたときは,まさにあの頃の時代は「夢物語」になってしまったのかもしれない。
若い時ってもっとチャラくて,オラオラでいいじゃないか,と最近思う。
下手に遠慮してたって,どうせいつか現実にぶつかるんだったら,なおさらのこと。
そう,PVで最高にチャラついているタッキー&翼は,最高にカッコいい。
でも,一番カッコいいのは,現実を知り,苦しみながらも,それでも前に歩き続けている二人なのかもしれない。
なんだかんだで同年代なんで,応援したいんですよね。